図書館で勉強していると、つい眠くなってしまうこと、ありますよね。
私は図書館に30年以上通っていますが、机に突っ伏して寝ている人を見かけることは珍しくありません。
でも、「図書館で寝るのって実際どうなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
まず最初に要点だけをまとめると……
- 図書館での居眠りや睡眠は、ほとんどの図書館で禁止行為またはマナー違反とされている
- 短時間の居眠りでも注意される可能性がある
- 図書館員が声かけを行うケースは実際に多い
- 他の利用者からは「席の占有」や「いびき」に不満の声がある
- 眠気対策や適切な仮眠スポットを知っておくことが大切
この記事では、図書館での居眠りに関する公式ルールや、図書館員の対応、他の利用者の本音、そして眠くなったときの対処法まで詳しく紹介していきます。
図書館を気持ちよく利用するためのマナーを一緒に確認していきましょう。
図書館で寝るのはマナー違反?

図書館での居眠りについて、実は多くの図書館が公式に禁止しているんです。
ここでは以下の3つのポイントから詳しく見ていきます。
- 一般的に居眠りは禁止行為とされており、短時間でもNGとする図書館が多い
- 図書館員が注意や声かけを行うケースがある
- 他の利用者からは席の占有やいびきに対する不満の声がある
それでは、具体的に解説していきましょう。
一般的に居眠りは禁止行為(短時間でもNG)
図書館での居眠りや睡眠は、ほとんどの図書館で禁止行為、またはマナー違反として控えるよう求められています。
なんていうか、図書館って本来は資料の閲覧や学習、調査研究のための場所なんですよね。
睡眠や休憩を主な目的とした利用は、そもそも想定されていないわけです。
公式に禁止している図書館の事例
実際に、多くの自治体図書館が利用案内やマナーとして明確に禁止を掲げています。
- 東京都I区中央図書館では「閲覧席での居眠り」を明確に禁止事項として掲載
- 神奈川県H市立図書館でも「席で居眠りをするのはやめましょう」と利用マナーに明記
- 神奈川県C市立図書館など、多くの図書館で「居眠り禁止」の注意書きを設置
「短時間なら許される」は誤解
「ちょっとだけなら大丈夫でしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、短時間でも原則NGとしている図書館がほとんどなんです。
「短時間なら可」と規定している公式ソースは、調べた限り見当たりませんでした。
これには以下のような理由があります。
- 席の長時間占有を防ぐため(他の利用者が席を使えなくなる)
- いびきや不適切な体勢など、他の利用者の迷惑になる可能性があるため
- 盗難などのトラブルに遭うリスクが高まるため
- 体調不良の利用者がいないか安全管理の観点から確認が必要なため
つまるところ、図書館側としては「居眠りは時間の長短に関わらず原則禁止」というスタンスを取っているんですね。
貴重品管理の問題も
居眠りや睡眠中は無防備な状態になるため、盗難などのトラブルに遭いやすくなります。
多くの図書館では「貴重品は必ず身につけて行動してください」と注意喚起していますが、寝ている間はそれも難しいですよね。
図書館としても管理上の問題が生じるため、利用者に自己責任での行動を求めている側面もあるわけです。
図書館員に注意される場合もあり
居眠りをしていると、実際に図書館員から声をかけられることがあります。
私も図書館で何度かそういった場面を見たことがありますが、やっぱり注意されている方は気まずそうにしていますね。
図書館員が声かけをする理由
図書館職員が居眠りしている利用者に声をかけるのは、以下のような理由からです。
- 他の利用者の迷惑防止:いびき、不適切な体勢などで周囲に迷惑をかけている場合
- 安全管理:利用者が体調を崩していないか、または盗難などのトラブルに巻き込まれていないかを確認する必要がある場合
- 席の占有解消:居眠りによる席の長時間占有を防ぐため
文部科学省の資料や図書館の事例集には、居眠りを含む迷惑行為やトラブル事例、およびそれに対する職員の対応が記載されているんです。
注意されたことでトラブルに発展したケースも
居眠りを注意されたことがきっかけで、利用者とのトラブルに発展した事例も報告されています。
ある事例では、居眠りを注意された利用者が「多少の居眠りは容認してほしい」と要望したものの、図書館側は「館内での居眠りは禁止事項」と明確に回答しています。
まぁ、図書館側としても利用ルールを守ってもらう必要があるので、仕方ないといえば仕方ないんですよね。
注意の頻度や厳しさは図書館による
とはいえ、注意の頻度や厳しさは、その図書館のルールや居眠りの状況によって異なります。
- いびきの有無
- 体勢(机に突っ伏しているだけか、横になっているか)
- 時間帯(混雑時かどうか)
- 占有時間の長さ
これらの要素によって、職員の対応も変わってくるわけです。
ただ、いずれにしても居眠りは禁止行為である以上、注意される可能性があることは覚えておいた方がいいでしょう。
他の利用者の率直な気持ちや反応
では、他の利用者は図書館での居眠りについてどう思っているのでしょうか。
公式な統計やニュースリリースで大規模に公表されている事例は確認できませんでしたが、利用者アンケートや体験談から推察される意見をまとめてみます。
席が空かないことへの不満
特に自習や調べ物をしたい時に、居眠りで席が埋まっていると「本来の目的で使いたい人が使えない」という不満が生じます。
実際の利用者アンケートや体験談では、「長時間同じ席に居座るのは他の利用者の迷惑になる」という意見が多数見られるんです。
さすがに座席数が限られている図書館では、この問題は深刻ですよね。
- 試験期間中など混雑時は特に席の確保が困難
- 寝ている人がいるせいで勉強できない利用者が出る
- 図書館本来の目的で使いたい人が使えない不公平感
いびきや長時間占拠への不快感
静粛が求められる図書館において、いびきは極めて大きな迷惑行為とみなされます。
いびきや長時間の占拠は、他の利用者にとって不快な行為と感じられることが多く、特に座席数が限られている図書館ではクレームが発生しやすいんです。
- 集中して勉強や読書をしているときにいびきが聞こえると気が散る
- 不適切な体勢や長時間の睡眠は、周囲の学習環境を乱す
- 視覚的にも好ましくないと感じる人がいる
寛容な意見も一部には存在する
一方で、少数派ではありますが寛容な意見を持つ人もいます。
机に突っ伏して短時間休む程度であれば「他の迷惑にならなければ見逃せる」という意見を持つ人も、特に海外の事例や図書館員個人の意見として散見されるんです。
ただし、これは公式なルールではなく、あくまで個人の見解に留まります。
総じてマナー違反と受け止められやすい
図書館は公共の学習・閲覧スペースであるという共通認識から、居眠りによって他者の利用機会を奪ったり、静穏を乱したりする行為は、多くの利用者からマナー違反と受け止められる可能性が高いと考えられます。
なにはともあれ、周囲への配慮が大切だということですね。
図書館で寝ることに関するQ&A

ここまで図書館での居眠りがマナー違反であることを説明してきましたが、「でも、実際に眠くなったらどうすればいいの?」と思いますよね。
そこで、よくある質問として以下の2点について解説します。
- 眠くなったときに眠気を覚ます具体的な方法
- 図書館以外でおすすめできる仮眠スポット
それでは順番に見ていきましょう。
眠くなったときに眠気を覚ます方法は?
学習塾や予備校、専門医などが提供する情報によると、眠気を覚ます方法としては、主に「脳と体に刺激を与えること」と「短時間・高品質な仮眠を取ること」の2点が推奨されています。
眠気は、脳の酸素不足や血流の滞り、体温の上昇などが原因で起こりやすくなるんですよね。
体を動かして血流を改善する
席を立ってトイレに行く、伸びをする、肩や首を回すなどの軽いストレッチを行うことで、血流が改善され、脳に刺激が与えられます。
長時間同じ姿勢を避けることが推奨されているんです。
- 足首を回したり、指を激しく動かしたりする
- 立ち上がって軽く屈伸運動をする
- 階段を上り下りする
- 図書館の外に出て少し歩く
まぁ、図書館内でできる範囲で体を動かすだけでも、かなり効果があるんですよ。
環境を変えて新鮮な空気を取り込む
室内の二酸化炭素濃度が高いと眠気につながるため、窓やドアを開けて換気することも有効です。
新鮮な空気を吸い、脳に酸素を送り込むことで眠気を解消できます。
- 図書館の外に出て深呼吸する
- ベランダや屋上がある場合はそこで休憩する
- 換気が可能な場所に移動する
五感を刺激してリフレッシュする
体温を下げたり、冷たい刺激や清涼感で意識を覚醒させたりする方法も効果的です。
| 方法 | 具体例 | 期待される効果 |
|---|---|---|
| 冷たい刺激 | 洗顔 冷たい水を飲む 冷たい目薬をさす 首筋や手のひらを冷やす |
体温を下げて 覚醒を促す 清涼感で 意識がはっきりする |
| 清潔感 | 歯磨き 顔を洗う シャワーを浴びる |
リフレッシュ効果 気分転換 |
| カフェイン | コーヒーを飲む 炭酸飲料を飲む |
苦味で目が冴える シュワシュワ感で リフレッシュ |
ツボ押しで血行促進
眠気覚ましのツボを押すことで、血行がよくなり、眠気を覚ます効果が期待できます。
- 合谷(ごうこく):手の甲、親指と人差し指の骨の付け根にあるツボ
- 清明(せいめい):目頭にあるツボ。眼精疲労の改善にも役立つ
これらのツボは図書館の席でも目立たずに押せるので便利ですよね。
勉強内容を変えて脳に新しい刺激を与える
飽きや集中力の低下による眠気の場合、教科や教材を切り替えることで、脳に新しい刺激を与えられます。
例えば、計算問題から単語の暗記へ、読書から書き物へなど、作業の種類を変えるだけでもリフレッシュ効果があるんです。
- 座学から立って行う作業に切り替える
- 文字を読む作業から書く作業に変える
- 難しい内容から比較的簡単な内容に変える
短時間の仮眠(パワーナップ)も選択肢
眠気がピークに達した場合は、無理に集中しようとせず、適切な仮眠を取ることが最も効率的な対策とされています。
ただし、これは図書館外の適切な場所で行うべきです。
- 理想的な時間:10分から20分程度の仮眠が推奨されている
- 注意点:長く寝すぎるとかえって眠気が増したり(睡眠慣性)、夜間の睡眠に影響したりする可能性があるため、必ず目覚ましをセットする
- 体勢:机に突っ伏す、またはイスにもたれる体勢が一般的
というか、眠気が強い場合は無理せず仮眠を取った方が、その後の学習効率も上がるんですよね。
図書館以外のおすすめ仮眠スポットは?
図書館が禁止する「睡眠」や「居眠り」の目的で席を利用したい場合、図書館以外の場所を選ぶ必要があります。
「仮眠スポット」として公式に推奨されている場所は稀ですが、一般的に利用される、プライバシーや安全性に配慮されたスポットを紹介します。
有料自習室・コワーキングスペース
個人のスペースが確保されており、仮眠や休憩を許可している場合があります(ルールは施設による)。
静かで学習に適した環境が整っているので、勉強の合間に仮眠を取りたい方には最適です。
| メリット | デメリット・留意点 |
|---|---|
| 個人スペース確保 静かな環境 学習に適している セキュリティ面で安心 |
利用料金が発生 施設のルール確認が必要 仮眠可否を事前にチェック |
漫画喫茶・ネットカフェ
個室タイプが多く、防音性があり、周囲を気にせず仮眠を取りやすい環境です。
シャワーやドリンクバーなど設備も充実しているので、長時間の利用にも向いています。
- 完全個室で周囲の目を気にせず休める
- リクライニングシートやフラットシートがある店舗も多い
- 24時間営業の店舗が多く、時間を気にせず利用できる
- 女性専用フロアがある店舗もあり、女性も安心して利用できる
ただ、短時間の利用でも料金が発生するので、その点は注意が必要ですね。
セキュリティ対策がしっかりしている店舗を選ぶことも大切です。
カプセルホテル・デイユースホテル
まとまった時間(数時間)を確保して、ベッドで本格的に休みたい場合に最適です。
最近は女性専用フロアを設ける施設も増えていて、女性でも安心して利用できるようになっています。
| メリット | デメリット・留意点 |
|---|---|
| ベッドでしっかり休める 清潔な環境 女性専用フロアあり シャワー・アメニティ完備 |
費用がかさむ 予約が必要な場合も 短時間利用には割高 |
カフェやファーストフード店
カフェの一部やカフェ併設のコワーキングスペースも、仮眠がしやすいリラックス空間として人気があります。
24時間営業のファーストフード店や一部のコンビニエンスストアにはイートインスペースや休憩席があり、短時間の休憩に使われることもあるんです。
- 比較的安価で利用できる
- 飲み物を飲みながらリラックスできる
- 気軽に立ち寄れる
とはいえ、本格的な仮眠には向いていないので、あくまで短時間の休憩向きですね。
公共施設の休憩スペース
市役所のロビーや公共ホール内の休憩椅子など、公共施設内の休憩スペースは、短時間のリフレッシュに適する場合があります。
ただし、これらの場所は本格的な仮眠には向いていません。
避けるべきスポット:駅のベンチ・公園
駅のベンチや公園は無料で利用できますが、防犯・安全面のリスクが非常に高いです。
- 貴重品を盗まれる危険性が高い
- ホームレスと間違われる可能性もある
- 天候の影響を受けやすい
熟睡は避け、短時間の休憩に留めるべきです。
さすがにこれらの場所で長時間寝るのは危険すぎますからね。
仮眠スポット利用時の注意点
上記のスポットを利用する際は、以下の点に必ず注意してください。
- 貴重品は肌身離さず管理する
- 利用施設の定めるルールとマナーを守る
- 体調不良の場合は、無理せず帰宅するか、医療機関に相談する
- 長時間の利用を避け、適度な時間で切り上げる
なにはともあれ、安全第一で仮眠場所を選ぶことが大切ですね。
図書館で寝ることのまとめ
ここまで図書館での居眠りについて詳しく見てきましたが、改めて内容を振り返ってみましょう。
- 図書館での居眠りや睡眠は、ほとんどの図書館で禁止行為またはマナー違反とされている
- 短時間の居眠りでも注意される可能性があり、「短時間なら可」という公式ルールは見当たらない
- 図書館員が声かけを行うケースは実際に多く、安全管理や席の占有解消のために注意される
- 他の利用者からは席の占有やいびきに対する不満の声があり、マナー違反と受け止められやすい
- 眠くなったら体を動かす、環境を変える、五感を刺激するなどの方法で眠気を覚ませる
- どうしても仮眠が必要な場合は、有料自習室、漫画喫茶、カプセルホテルなど図書館以外の適切な場所を利用する
図書館は公共の学習・閲覧スペースですから、やはり本来の目的で使いたい人が優先されるべきなんですよね。
眠くなったら無理せず、適切な方法で眠気を覚ますか、図書館外で仮眠を取るようにしましょう。
そうすることで、あなた自身も周りの人も気持ちよく図書館を利用できるはずです。
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