- 電子書籍でも予約が必要なのは1ライセンス1人しか借りられないルールがあるから
- 図書館が購入したライセンス数を使い切ると貸出中になる仕組み
- 予約上限は2~5点程度で取り置き期間内に借りないと権利が消える
電子図書館に予約がなぜ必要なのか、疑問に思ったことはありませんか?
私も初めて電子図書館を使ったとき、「データなのに貸出中って何?」とマジでビックリしました。
でも、調べてみると電子図書館には紙の本と同じライセンスの仕組みがあって、著作権保護や出版社の利益を守るために予約システムが必要なんですね。
この記事では、電子図書館で予約が必要な理由から、貸出中になる仕組み、民間サービスとの違いまで、図書館歴30年の私が分かりやすく解説します。
電子図書館に予約がなぜ必要?電子書籍なのに貸出中になる理由

電子図書館に予約がなぜ必要かというと、紙の本と同じように「ライセンス制」で運用されているからです。
具体的には以下の理由があります。
- 1つのライセンスにつき1人しか借りられない「ワンコピー・ワンユーザー」のルールがある
- 図書館が購入したライセンス数(在庫)をすべて使い切ると貸出中になる
- 著作権保護と出版社の利益を守るため同時利用が制限されている
- 予約システムで公平に利用順を管理している
それぞれ詳しく見ていきましょう。
予約が必要な理由
電子書籍には「1つのライセンスにつき、1人しか借りられない」という厳格なルールが存在します。
これを「ワンコピー・ワンユーザー」と呼ぶわけですね。
データそのものは無限に複製できるんですが、著作権保護と出版社の利益を守るため、図書館は「〇冊分だけ貸し出して良い権利(ライセンス)」を購入しているんです。
たとえば、図書館が1ライセンスしか持っていない本は、誰かが借りている間、他の人は予約して待つ必要があります。
これは紙の本で誰かが借りていると次の人が読めないのと、まったく同じ仕組み。
つまり、特定の人が独占しないよう、紙の本と同様に「予約順」で利用権が回ってくるシステムになっているわけです。
同時利用の制限がある
電子図書館では、同時に何人が読めるかが厳密に管理されています。
以下のような制限がかかっているんです。
- 1ライセンスの本は同時に1人しか読めない
- 人気作は予約が殺到して数ヶ月待ちになることも
- 予約者がいる場合は返却後すぐに次の人へ回る
なんていうか、デジタルなのにアナログな制限があるって、最初は不思議に感じますよね。
公平性を確保する仕組み
予約システムがあることで、利用者全員に公平なチャンスが生まれます。
具体的には次のような利点があるんですよ。
- 早い者勝ちではなく予約順で確実に借りられる
- 返却期限があるので独占される心配がない
- 自動返却システムで延滞がない
紙の本だと返却を忘れる人がいてなかなか回ってこないこともありますが、電子図書館なら期限が来たら自動で返却されるので安心です。
貸出中になる理由
物理的な本がないのに「貸出中」と表示されるのは、図書館が購入したライセンス数(在庫)をすべて使い切っているからです。
これ、初めて見たときは「データなのになんで?」って思いますよねぇ。
でも実際には、図書館は本そのものを所有しているのではなく、デジタルデータを「〇人に貸し出す権利」を契約しているんです。
だから、その権利の数以上には貸し出せない仕組みになっています。
ライセンス(権利)の購入コスト
人気の本を「貸出中」にしないためには、図書館が追加でライセンスを購入しなければなりません。
ただ、電子書籍の図書館向け価格には以下のような特徴があります。
- 個人向けより高額(2~3倍程度)に設定されている
- 予算の都合上、少数のライセンスで運用せざるを得ない
- 人気作ほど追加購入のコストが高くなる
まぁ、図書館も限られた予算で運営しているので、すべての本に大量のライセンスを買うのは難しいんですよね。
回数・期間の制限
ライセンスには有効期限が設定されているケースもあります。
以下のような制限が一般的です。
- 「2年間」という期間制限付き
- 「52回まで」という貸出回数制限付き
- 期限が切れるとその本自体が図書館の棚から消える
- 再度貸し出すには図書館が再購入する必要がある
というわけで、電子書籍も紙の本と同じように「消耗品」として扱われているんです。
ちょっと意外かもしれませんが、デジタルデータにも寿命があるんですね。
予約できない作品があるワケ
電子図書館のラインナップの中には、予約ボタンが表示されない作品もあります。
正直、これも最初は「なんで?」って思いました。
でも、予約できない理由はいくつかあるんですよ。
理由1|同時アクセス無制限(読み放題)作品
「マルチユーザー型」ライセンスの作品は、何人でも同時に読めるため、予約する必要がありません。
具体的にはこんな感じです。
- 地域の郷土資料や広報誌など
- 図書館が無制限ライセンスを購入した作品
- 期間限定で読み放題になっているキャンペーン作品
こういった作品は、いつでも誰でも読めるので、わざわざ予約する必要がないわけですね。
理由2|閲覧専用(貸出不可)資料
貸出設定がされておらず、その場(ブラウザ上)で読むだけの資料もあります。
以下のような資料が該当します。
- 歴史的な文書や古文書のデジタルアーカイブ
- 市の広報誌や議会資料
- 図書館が独自に作成したガイドブック
これらは「借りる」という概念がなく、館内(オンライン上)で閲覧するだけなので、予約ボタンがないんです。
理由3|ライセンス失効中
貸出回数の上限に達し、図書館が再購入を検討している最中の作品などは、一時的に予約・貸出が停止されることがあります。
つまるところ、以下のような状況です。
- 52回の貸出制限に達してライセンスが切れた
- 2年間の期限が終了した
- 図書館が予算の都合で再購入を保留している
なので、「あれ、前は読めたのに」という本が突然消えることもあるんですよ。
民間の電子書籍サービスと大きく違う点
Kindleなどの民間サービスと公立の電子図書館では、ビジネスモデルが根本から異なります。
やっぱり、仕組みがまったく違うんですよね。
以下の表で比較してみましょう。
| 項目 | 民間の電子書籍サービス(Kindle等) | 公立電子図書館 |
|---|---|---|
| 目的 | 販売・営利目的 | 公共の福祉・情報の提供 |
| 在庫の概念 | 無制限(売り切れがない) | あり(ライセンス数に依存) |
| 閲覧期限 | 購入すれば無期限(購入型の場合) | 返却期限あり(自動で読めなくなる) |
| 価格 | 定価または割引価格 | 無料(住民税等で運営) |
| ラインナップ | 最新刊・ベストセラーが豊富 | 学術書・実用書・児童書などが中心 |
民間サービスは「売る」ことが目的なので在庫という概念がなく、いつでも誰でも買えます。
一方、電子図書館は税金で運営されている公共サービスなので、ライセンス数に制限があり、予約や返却の仕組みが必要になるわけです。
とはいえ、無料で利用できるのは大きなメリット。
うまく使い分けるのがコツかもですね。
【注意点】
電子書籍の図書館向け販売価格やライセンス条件(有効期間や回数)は、出版社と図書館側の契約によって決まるため、自治体ごとに運用が異なる場合があります。
また、すべての本が電子化されているわけではなく、著作者や出版社の意向で「電子図書館には提供しない」とされている本も多く存在します。
昨今の電子図書館需要の増加に伴い、ライセンス形態(同時アクセス数など)の規約が変更される可能性があるため、詳細は各図書館の最新のお知らせをご確認ください。
電子図書館に予約がなぜ必要か気になる人のQ&A

電子図書館に予約がなぜ必要なのか、よくある疑問にお答えします。
私も最初は同じことを疑問に思っていたので、気持ちはよく分かります。
Q. 予約数には上限がある?
A. はい、ほとんどの電子図書館で「予約できる冊数」に上限が設けられています。
電子図書館は、紙の本とは別の「電子書籍専用の枠」を持っており、その上限数は自治体によって異なります。
一般的な上限数は以下の通りです。
- 東京都中央区:2点まで
- 滋賀県大津市:3点まで
- 静岡県富士市:5点まで
なぜかというと、システム負荷やライセンスコスト管理のためなんですね。
人気作の予約が集中しすぎると、図書館側が追加ライセンスを購入しなければならなくなり、予算を圧迫してしまうわけです。
で、多くの自治体では「紙の本の予約上限(例:10~15冊)」とは別枠でカウントされますが、一部の自治体では合算されるケースもあります。
さすがに、すべての本を一度に予約することはできない仕組みになっているんですよ。
【注意点】
予約上限数は、利用者の増加に合わせて自治体が年度ごとに見直すことが多いため、最新のマイページ情報を確認してください。
Q. 予約しておけば前に借りた人が返却すると同時に借りられる?
A. 厳密には「自動貸出」か「取り置き期間」があるかによって異なります。
電子図書館には「返却」の概念が2つあります。
1つ目は「自動返却」で、貸出期間が過ぎると、データが自動で読めなくなり「返却」扱いになるパターン。
2つ目は「手動返却」で、利用者が読み終わり、ボタンを押して返却する場合です。
取り置き期間がある場合(一般的)
前の人が返却すると、予約1番目の人に「用意できました」というメールが届きます。
そこから3日間~7日間程度の「取り置き期間」が発生し、その間に自分で「貸出ボタン」を押すことで読めるようになります。
ただし、取り置き期間内にボタンを押さないと、予約が自動的に取り消され、次の人に権利が移ってしまうんです。
これ、けっこう重要なポイントなんですよね。
自動貸出設定の場合
一部のシステムでは、自分の番が来ると自動的に「貸出中」の状態になり、すぐに読めるようになる設定もあります。
具体的には以下のような流れです。
- 前の人が返却すると自動で貸出開始
- メールで通知が届く
- すぐにアプリやブラウザで読める
- 貸出期間(14日間など)が自動的にスタート
なんだかんだ、自動貸出の方が便利ですが、すべての図書館で採用されているわけではありません。
【注意点】
取り置き期間(例:7日間)を1分でも過ぎるとシステムが自動で次の方へ回してしまいます。
紙の本のように「少し遅れるので待ってほしい」という電話相談はシステム上不可能です。
予約をする際は、必ず「メール通知設定」を有効にしておかないと、自分の番が来たことに気づかず失効するリスクが高いです。
Q. 紙の本と比べてどっちが借りやすい?(予約する人が少ない)?
A. 「作品の性質」によりますが、現状は紙の本の方が「蔵書数」が多く、借りやすい傾向にあります。
結局のところ、どちらが借りやすいかは一概には言えないんですよね。
以下の表で比較してみましょう。
| 比較項目 | 電子図書館 | 紙の本(実物) |
|---|---|---|
| ライセンス数(在庫) | 1~2ライセンス(少ない) | 複数冊(人気作は数十冊あることも) |
| 返却の確実性 | 高い(自動返却されるため延滞がない) | 低い(延滞者がいると回ってこない) |
| 予約のライバル | 少ないが、在庫も極端に少ない | 多いが、在庫もそれなりに多い |
電子が借りやすいケース
「返却期限を忘れる人」がいないため、予約順は確実に消化されます。
また、雨の日や夜間でもスマホで即座に借りられるため、物理的な手軽さでは圧倒的。
具体的には以下のような利点があります。
- 24時間いつでも借りられる
- 図書館に行く手間がない
- 自動返却で延滞の心配がない
- マイナーな作品は予約なしで読めることも
とりあえず、すぐに読みたい人には電子の方が便利でしょ?
紙が借りやすいケース
電子書籍は図書館向けの購入費用が高く、最新のベストセラーは電子版が導入されていないか、あっても「1ライセンスのみ」で予約が殺到し、待ち時間が数ヶ月になることも珍しくありません。
一方、紙の本には以下のような強みがあります。
- 人気作でも複数冊所蔵していることが多い
- 最新刊のラインナップが豊富
- ベストセラーは追加購入される可能性が高い
- 電子化されていない作品も読める
というか、新刊や話題の本を読みたいなら、紙の本の方が圧倒的に有利なんですよね。
【注意点】
予約上限数や取り置き期間は、利用者の増加に合わせて自治体が年度ごとに見直すことが多いため、最新のマイページ情報を確認してください。
電子図書館に予約がなぜ必要?のまとめ
電子図書館に予約がなぜ必要なのか、ここまで詳しく解説してきました。
最後に、重要なポイントをおさらいしておきましょう。
- 電子書籍でも1ライセンス1人しか借りられないルールがある
- 図書館が購入したライセンス数を使い切ると貸出中になる
- 予約システムで公平に利用順を管理している
- 予約上限は2~5点程度で自治体によって異なる
- 取り置き期間内に借りないと権利が次の人に移る
- 民間サービスと違い無料だが在庫に制限がある
電子図書館は、デジタルだからこそのメリット(24時間利用可能、自動返却)と、紙の本と同じ制約(ライセンス制、予約システム)の両方を持っています。
仕組みを理解して上手に活用すれば、とても便利なサービスですよ。
なにはともあれ、あなたの読書ライフがより豊かになることを願っています。
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