図書館で借りずに読むだけって、実は全然問題ないんですよ。
私は図書館に30年以上通っていますが、本を借りずに館内で読むだけの利用方法は、図書館が本来想定している使い方の一つなんです。
まず最初に要点だけをまとめると……
- ほとんどの公共図書館では入館・閲覧は自由で手続き不要
- 館内で読むだけなら利用カードを作る必要はない
- 図書館員も「読むだけの人」を歓迎している
- マナーを守れば誰でも気軽に利用できる
この記事では、図書館で借りずに読むだけの利用について、具体的なルールやマナー、そして図書館員の本音まで詳しく紹介していきますよ。
「借りないと悪いのかな?」と不安に思っているあなたも、この記事を読めば安心して図書館を利用できるようになります。
図書館で借りずに読むだけはOK?

結論から言うと、図書館で本を借りずに読むだけの利用は完全にOKです。
ここでは以下の5つのポイントについて解説していきます。
- 館内なら借りる手続きは不要
- 図書館は”読む場所”としても使える
- 館内で読める本・読めない本の違い
- 借りない派が気をつけたいマナー
- 借りずに読むメリットとデメリット
それでは、一つずつ詳しく見ていきましょう。
館内なら借りる手続きは不要
ほとんどの公共図書館では、本を借りるための「利用カード(貸出券)」を持っていなくても、入館して本棚から自由に本を取り、館内の閲覧席で読むことができるんです。
入館や館内での読書に際し、特別な手続きや費用は一切かかりません。
これは、図書館が「読書や調査研究のための場所」として、市民に広く開かれた施設であるためなんですね。
手続きが必要な場合もある
ただし、国立国会図書館など、一部の大規模な専門図書館や書庫資料の閲覧を希望する場合は、利用者登録や閲覧申込が必要になることがあります。
とはいえ、普通の市立図書館や区立図書館であれば、そういった手続きは不要です。
あなたが気軽に立ち寄れる地域の公共図書館なら、まず間違いなく自由に入館できますよ。
- 公共図書館:手続き不要で入館・閲覧OK
- 専門図書館:利用者登録が必要な場合あり
- 書庫資料:閲覧申込が必要な場合あり
図書館は”読む場所”としても使える
図書館は、単に本を貸し出す場所ではなく、「資料を閲覧・調査・研究する場所」としても重要な役割を担っています。
やっぱり、静かで集中できる環境って、自宅ではなかなか作れないものですよね。
多くの図書館で、静かに集中して本を読める閲覧席や、新聞・雑誌を広げて読めるブラウジングコーナーなどが設けられているんです。
閲覧席の利用について
閲覧席の利用については、図書館の資料を使って調べ物をする方を優先する、といったルールを設けている館もあります。
持参した自習用の資料のみで利用する場合は、「学習室」など指定された場所を利用するよう注意が必要です。
- 閲覧席:図書館の資料を使った調査・読書優先
- 学習室:持ち込み資料での自習OK
- ブラウジングコーナー:新聞・雑誌を気軽に読めるスペース
ええと、私の経験では、混雑時には「図書館の本を使っている人」が優先されることが多いですね。
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図書館ナビゲーター館内で読める本・読めない本の違い
館内のほとんどの資料は閲覧可能ですが、特に貸し出しができない(館内閲覧のみの)資料として、いくつかのものが指定されていることがあります。
これらは、多くの人が利用する機会を確保したり、資料の保全を目的とした措置なんですよ。
| 区分 | 具体的な資料の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 制限資料 | 新聞(当日分) 雑誌(最新号) |
多くの人が最新情報を得るために 閲覧するため持ち出し不可 |
| 参考図書 | 百科事典 年鑑 辞書 地図 |
常に館内に置いておくことで 利用者がいつでも調べ物ができるようにする |
| 貴重資料 | 劣化の進んだ資料 一部の郷土資料など |
資料の損傷を防ぐため 厳重な管理下での閲覧となる場合がある |
館内閲覧のみの資料の利用方法
これらの資料は、図書館員に申し出て閲覧させてもらう場合や、ブラウジングコーナーで読むように指定されている場合があります。
まぁ、最新号の雑誌や当日の新聞は、誰もが読みたいものですから、持ち出せないようになっているんですね。
さすがに貴重資料については、取り扱いに注意が必要ですが、一般の利用者でも申請すれば閲覧できることが多いですよ。
- 新聞・雑誌の最新号は館内閲覧のみ
- 辞書や事典類は常に館内に配置
- 貴重資料は申請が必要な場合あり
- ブラウジングコーナーで気軽に読める資料も多い
借りない派が気をつけたいマナー
「借りない派」として館内で快適に過ごすため、すべての利用者が気持ちよく利用するための一般的なマナーを遵守することが重要です。
静粛の徹底、資料の丁寧な取り扱い、独占・抱え込みを避けること、席の長時間占有の禁止、飲食の制限といったマナーを守りましょう。
静粛の徹底
大きな声での会話、携帯電話の通話、ヘッドホンからの音漏れ、キーボードの操作音などに注意し、静かに利用します。
- 会話は小声で最小限に
- 携帯電話はマナーモードに設定
- イヤホンの音漏れに注意
- パソコンのタイピング音を抑える
資料の丁寧な取り扱い
資料を汚す、破る、書き込む、ページを折るなどの行為は厳禁です。
汚損・破損に気づいた場合は、そのままにせずカウンターに申し出てください。
独占・抱え込みを避ける
最新の新聞や雑誌、人気の図書を長時間独り占めしたり、何冊も抱え込んだりするのは避け、読み終わったら速やかに元の場所に戻しましょう。
席の長時間占有の禁止
荷物や資料を置いたまま長時間離席する「席取り」はマナー違反です(目安として30分以上)。
混雑時は特に気をつけ、貴重品は必ず身につけてください。
飲食の制限
閲覧席での食事は原則禁止です(飴やガムも含む)。
密閉可能な蓋つきの飲み物(ペットボトル、水筒など)は、水分補給のために持ち込み可能な場合が多いですが、館のルールを確認してください。
- 食事は原則禁止(飴・ガムも含む)
- 蓋つき飲料は持ち込みOKの館が多い
- 飲む際は本から離れた場所で
- 館によってルールが異なるので確認を
借りずに読むメリットとデメリット
図書館で借りずに読むだけの利用には、メリットもあればデメリットもあります。
かもしれません、あなたの利用スタイルに合わせて、借りるか借りないかを選べばいいんですよ。
| 区分 | メリット(利点) | デメリット(欠点) |
|---|---|---|
| 借りずに読む | 手軽さ:貸出カード不要 手続きなしですぐ読める 資料が豊富:貸出不可の新聞・雑誌最新号や参考図書も読める 紛失・延滞の心配なし |
時間制限:開館時間内しか読めない 混雑時は席が見つからないことも 持ち帰れない:続きを自宅でゆっくり読めない 集中力の維持:周囲の人や環境音が気になる場合あり |
メリットの詳細
借りずに読む最大のメリットは、その手軽さでしょう。
貸出カードを作る手間もなく、返却期限を気にする必要もありません。
また、貸し出しできない最新号の雑誌や新聞、参考図書なども自由に読めるのは大きな魅力です。
デメリットの詳細
一方で、開館時間内しか利用できないという時間的な制約があります。
混雑時には席が確保できないこともありますし、続きを自宅でゆっくり読みたいと思っても持ち帰れない点はデメリットかもしれません。
図書館で借りずに読むだけに関するQ&A

ここでは、図書館で借りずに読むだけの利用について、よくある質問に答えていきます。
- 読むだけなら利用カードを作らなくてもいい?
- 図書館員は「読むだけの人」をどう思ってる?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
読むだけなら利用カードを作らなくてもいい?
原則として、公共図書館で「読むだけ」の利用であれば、利用カード(貸出券)を作る必要はありません。
ほとんどの公共図書館では、入館し、書架にある資料を館内の閲覧席で読むことは、すべての方に無料で開かれたサービスなんです。
| 利用目的 | 利用カードの必要性 | 補足 |
|---|---|---|
| 館内での閲覧 | 不要 |
入館し書架の資料を館内で読むのは 無料で開かれたサービス |
| 資料の貸出 | 必要 |
資料を館外に持ち出す場合は利用資格確認のため カード作成が必須 |
| 予約・リクエスト | 必要 |
読みたい資料が貸出中の場合の 予約やリクエストには登録が必要 |
専門図書館では例外もある
一部の専門性の高い図書館や、書庫の資料を閲覧する際には、身分証明書による本人確認や利用者登録が必要になる場合があります。
しかし、一般的な公共図書館の開架スペースの資料を読むだけなら、そのまま利用できますよ。
- 公共図書館の館内閲覧は利用カード不要
- 本を借りる場合のみカード作成が必要
- 予約やリクエストもカードが必要
- 専門図書館では登録が必要な場合あり
つまり、あなたが単に館内で本を読みたいだけなら、何の手続きもいらないということです。
図書館員は「読むだけの人」をどう思ってる?
図書館員は、「読むだけの人」を歓迎すべき、施設を適切に利用している利用者として捉えています。
図書館の本来の役割は、「資料の貸出」だけでなく、「資料の提供と活用、および学習・調査研究の場を提供すること」にあるためです。
歓迎される理由
図書館員が「読むだけの人」を歓迎する理由は、主に以下の3つです。
- 図書館利用の目的に合致:資料を館内で閲覧し調査研究を行うことは図書館法が定める図書館の重要な機能そのもの
- 誰でも利用できる施設:図書館は税金で運営されておりその資料とスペースは貸出の有無にかかわらず市民に広く解放されるべきもの
- 貸出の負担軽減:資料を館内で完結して利用してもらうことで貸出手続きや返却・延滞処理などの業務負担が軽減される側面もある
つまり、あなたが「借りずに読むだけ」であっても、マナーを守って静かに利用している限り、図書館員は利用を心から歓迎しているんですよ。
図書館員が注意を払うのはマナー違反
図書館員が注意を払うのは、「読むだけの人」そのものではなく、「マナー違反」や「他の利用者の迷惑となる行為」です。
- 長時間の「席取り」:読書とは関係なく場所を独占して長時間席を離れる、または館内を自習室代わりに利用する行為(特に混雑時)
- 騒音や飲食:他の利用者の迷惑になるような騒音や規定外の場所での飲食
したがって、マナーさえ守っていれば、図書館員は「読むだけの人」を全く問題視していないということです。
図書館で借りずに読むだけのまとめ
図書館で借りずに読むだけの利用は、全く問題ありません。
むしろ、図書館が本来想定している使い方の一つなんです。
この記事の内容を振り返ってみましょう。
- ほとんどの公共図書館では入館・閲覧は自由で手続き不要
- 館内で読むだけなら利用カードを作る必要はない
- 図書館は「読む場所」としても重要な役割を担っている
- 最新号の雑誌や新聞、参考図書は館内閲覧のみの場合が多い
- 静粛の徹底や資料の丁寧な取り扱いなど基本的なマナーを守る
- 借りずに読むメリットは手軽さと紛失・延滞の心配がないこと
- デメリットは時間制限と持ち帰れないこと
- 図書館員は「読むだけの人」を歓迎している
図書館で借りずに読むだけの利用は、誰にでも開かれた権利です。
マナーを守って、あなたも気軽に図書館を利用してみてくださいね。
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