図書館に水筒やペットボトルを持ち込んでもいいのか、気になりますよね。
私も図書館に30年以上通っていますが、最近は「蓋つきの飲み物ならOK」という図書館が増えてきました。
ただ、容器の種類や飲む場所には細かいルールがあって、知らずに注意されるのは恥ずかしいですよねぇ。
まず最初に要点だけをまとめると……
- 密閉できる水筒やペットボトルは多くの図書館で持ち込みOK
- 紙コップや缶飲料など密閉できない容器は持ち込み禁止
- 飲んだら必ず鞄にしまうのが基本マナー
- 書架の間やパソコン周辺では飲用禁止
- 匂いの強い飲料は周囲の迷惑になるので避ける
この記事では、図書館の公式ルールに基づいて、どんな容器なら持ち込めるのか、どこで飲んでいいのか、具体的に解説していきます。
実際の利用者目線で「これを守れば安心」というポイントをまとめましたので、試験勉強や資格の勉強で長時間図書館にこもる予定のあなたも、もう迷わずに水分補給ができるようになりますよ。
図書館に水筒やペットボトルの持ち込みは禁止?

図書館への飲み物の持ち込みについて、結論から言うと「容器の種類」と「使い方」次第で許可されています。
つまり、全面的に禁止というわけではなく、資料を汚さないための条件を守れば大丈夫なんです。
具体的には、以下のポイントを押さえておけば問題ありません。
- 密閉できる蓋付きの容器(水筒・ペットボトル)は持ち込み可能な図書館が多い
- 紙コップや缶飲料など倒れやすい容器は持ち込み禁止
- 飲むとき以外は鞄にしまっておくのが基本ルール
- 閲覧席では飲めるが、書架の間やパソコン周辺では飲用禁止
それでは、各ポイントについて詳しく見ていきましょう。
水筒やペットボトルは許可される場合が多い
現在、多くの公共図書館や大学図書館では、密閉できる蓋付きの容器に入った飲み物の持ち込みを許可しています。
これは熱中症対策や長時間の学習をサポートするための配慮で、実際に各図書館の公式サイトでも「ふた付きの密閉可能な容器(ペットボトルや水筒など)での水分補給は可能です」と明記されているケースが増えてきました。
図書館が最も優先しているのは「資料の汚損を防ぐこと」なので、倒れても中身がこぼれない密閉性の高い容器であれば、基本的に持ち込みOKというわけです。
具体的に許可される容器としては、次のようなものがあります。
- スクリューキャップ式の水筒
- ペットボトル(キャップをしっかり閉められるもの)
- パッキン付きの蓋がついたタンブラー
- 完全密閉型のスポーツボトル
ただし、一部の図書館では依然として「ペットボトルも不可」または「カバンにしまうように」と厳格に定めている場合もあるんです。
ですから、初めて訪れる図書館では、入口の掲示や公式サイトで事前にルールを確認しておくと安心。
不明な点があれば、職員さんに直接聞くのが最も確実な方法です。
飲み物でも容器の種類によっては持ち込み禁止
飲み物の持ち込みが許可されている図書館でも、すべての容器がOKというわけではありません。
なんていうか、図書館側が恐れているのは、資料や電子機器(パソコン、検索端末など)が液体によって汚損・故障することなんですよね。
そのため、密閉性の低い容器は明確に持ち込み禁止とされています。
以下の表で、持ち込み可能な容器と禁止されている容器を整理しました。
| 持ち込み【可】の容器 | 持ち込み【不可】の容器 |
|---|---|
|
水筒 ペットボトル 蓋付タンブラー スクリューキャップ式の缶 |
紙コップ 紙パック プルタブ式の缶 ストロー付容器 瓶(割れるリスク) |
| 倒れても中身がこぼれないもの | 密閉性が低くこぼれやすいもの |
特に注意したいのが、コンビニで買ったカップ型のドリンクやカフェのテイクアウトカップですね。
簡易な蓋がついていても、完全に密閉できないため多くの図書館で持ち込み禁止となっています。
また、ストローが刺さっている容器も、ストローから液体が漏れる可能性があるため避けるべき。
- 紙コップ:蓋があっても密閉性が不十分
- 紙パック:飲み口が開けっぱなしになる
- プルタブ式の缶:一度開けたら閉められない
- 瓶:落とすと割れて危険
やっぱり、こぼれるリスクがあるものは、どれだけ気をつけていても事故の可能性がゼロにはならないわけです。
ですから、図書館に持っていく飲み物は、必ず「完全に密閉できる容器」に入れるようにしましょう。
鞄にしまっておくのが基本ルール(飲んだらしまう)
飲み物の持ち込みが許可されている図書館でも、机の上に飲み物を置きっぱなしにするのは推奨されていません。
これは、手が当たって倒れたり、冷たい飲み物の結露(水滴)が資料を濡らしたりする事故を防ぐためなんです。
多くの図書館では「飲むとき以外は、確実にキャップを閉めておくこと」「水分補給後は、鞄などに保管してください(閲覧机上に置いたままにしないでください)」とルールを定めています。
具体的な保管方法としては、以下のポイントを守りましょう。
- 飲み終わったら必ずキャップをしっかり閉める
- 鞄の中にしまう(外ポケットではなく内側が理想)
- 机の上に置く場合は、資料から十分に離れた位置に
- 冷たい飲み物は結露対策として布で包むかケースに入れる
特に夏場は、ペットボトルの表面に水滴がたくさんついてしまいますよね。
その水滴が机を伝って資料に染み込む、なんてことも実際に起こるんです。
ですから、飲んだら即座に鞄にしまう習慣をつけるのが一番。
これなら、自分の資料も他の利用者の資料も守れますし、図書館のマナーとしても完璧です。
館内で飲んでいい場所とダメな場所を確認しよう
飲み物の持ち込みが許可されていても、館内のどの場所でも自由に飲んでいいわけではないんです。
とはいえ、場所によって明確にルールが分かれているので、一度覚えてしまえば迷うことはありません。
基本的な考え方は「資料や電子機器から離れた場所」で「着席した状態」で飲む、というものです。
以下の表で、飲用が許可されている場所と禁止されている場所を整理しました。
| 飲用【可】の場所 | 飲用【不可】の場所 |
|---|---|
|
閲覧席 (机のある場所) ラーニングコモンズ 指定エリア |
書架の間 書庫 電子機器の周辺 通路 立ち飲み・歩き飲み |
閲覧席では飲めるというのは、多くの図書館で共通のルールですね。
まぁ、自分の席で勉強しながら水分補給する分には、問題ないわけです。
一方で、絶対に避けるべき場所がいくつかあります。
- 書架の間(本棚の通路):資料に直接かかる危険性が高い
- 書庫:貴重な資料が保管されている場所
- パソコンコーナー:電子機器の故障リスク
- 検索端末(OPAC)周辺:共用機器の保護
- コピー機周辺:機械の故障防止
- 通路:歩きながら飲むと他の利用者にぶつかる危険性
特に書架の間で飲むのは、万が一こぼした場合に複数の本が一度に被害を受ける可能性があるため、最も避けるべき行為。
飲み物を飲みたくなったら、必ず自分の席に戻ってから飲むようにしましょう。
また、図書館によっては「ラーニングコモンズ(大学図書館にある学生が勉強する場)」や「グループ学習室」など、飲食がより自由に許可されている特別なエリアを設けている場合もあります。
初めて利用する図書館では、入口の掲示や館内マップで「飲用可能エリア」を確認しておくと安心ですよ。
図書館での水筒やペットボトルの扱いに関するQ&A

ここからは、図書館で水筒やペットボトルを使う際によくある疑問について、Q&A形式で解説していきます。
主なポイントは以下の2点です。
- どんな水筒やペットボトルなら図書館に持っていけるのか
- どんな飲料が周囲の迷惑になるのか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
図書館に持っていくのに適した水筒やペットボトルとは?
図書館が持ち込みを許可する容器の基準は、ひとことで言えば「逆さにしても内容物が漏れないこと」です。
つまり、密閉できることが絶対条件なんですね。
具体的には、スクリュー栓(ネジ式)や完全密閉型のパッキン付きの蓋を備えた水筒やペットボトルが該当します。
以下に、図書館に持っていくのに適した容器の条件を整理しました。
密閉できる構造が最重要
蓋を締めた状態で逆さにしても、内容物がこぼれないことが条件です。
市販のペットボトルは、この条件を満たしているので基本的にOK。
水筒の場合は、以下のようなタイプが適しています。
- スクリューキャップ式:ネジ式でしっかり閉まるタイプ
- ワンタッチ式:ロック機能がついているもの
- パッキン付き:内部にゴムパッキンがあり密閉性が高いもの
逆に、簡易な蓋だけのタンブラーや、ワンタッチ式でもロック機能がないものは避けた方が無難です。
結露対策も考慮しよう
冷たい飲み物を持っていく場合、容器の表面に水滴がつく「結露」にも注意が必要。
飲む前と飲んだ後、容器全体をカバンや布バッグなどへ収納できることが望ましいんです。
- 保冷機能付きの水筒:結露しにくい
- ペットボトルカバー:結露した水滴を吸収してくれる
- タオルやハンカチで包む:簡易的だが効果的
容量の制限がある場合も
図書館によっては、持ち込み可能な容量に上限を設けている場合があります。
たとえば「1リットル以下」という制限を設けているH市図書館のようなケースもあるんです。
大容量の水筒(1.5リットルや2リットル)は、倒したときの被害が大きくなるため、避けた方が無難でしょう。
素材にも注意
基本的には素材を問いませんが、瓶(ビン)は割れるリスクがあるため避けるべき。
プラスチック製やステンレス製の容器が最も安全です。
| おすすめの素材 | 避けるべき素材 |
|---|---|
|
プラスチック ステンレス アルミニウム |
ガラス(瓶) 陶器 |
|
軽くて丈夫 落としても割れない |
割れると危険 破片が飛散する |
なにはともあれ、「完全に密閉できて、倒しても壊れない容器」を選べば、どの図書館でも安心して持ち込めるわけです。
図書館で飲むと迷惑になる飲料はある?
図書館のルールにおいて、容器の密閉性だけでなく、「匂い」に関する配慮も強く求められているんです。
というか、これが意外と見落とされがちなポイントなんですよね。
図書館は静かに集中して勉強や読書をする場所ですから、匂いが強い飲料は周囲の利用者の集中力を著しく妨げるため、最も迷惑になります。
匂いの強い飲料は持ち込み禁止
多くの図書館では「匂いが広まりやすいものはご遠慮ください」「においの強い飲料は持ち込めません」と公式に明記しています。
具体的に避けるべき飲料としては、以下のようなものがあります。
- コーヒー(特に淹れたて):香りが強く広がりやすい
- 紅茶(フレーバーティー):香料が強いものは特にNG
- 栄養ドリンク:独特の匂いがある
- スポーツドリンク(一部):甘い香りが強いものも
- 炭酸飲料:開けるときの音と匂いが出る
コーヒーについては、図書館によって判断が分かれるところ。
密閉できるタンブラーに入っていれば許可される場合もありますが、匂いの観点から避けた方が無難です。
糖分が多い清涼飲料水も要注意
ジュースやスポーツドリンクなど、糖分が多い飲料は、こぼれた場合に資料の汚損やベタつき、虫害の原因となります。
図書館側の清掃負担も大きくなるため、できれば避けた方がいいでしょう。
水分補給の本来の目的から考えても、水やお茶が最も推奨されます。
| 推奨される飲料 | 避けるべき飲料 |
|---|---|
|
水 無糖のお茶 麦茶 |
コーヒー 紅茶 ジュース スポーツドリンク 炭酸飲料 |
|
匂いが少ない こぼれても被害が小さい |
匂いが強い 糖分でベタつく 虫が寄る |
理想的な飲み物の選び方
図書館に長時間滞在する場合、ルールとマナーを守るための理想的な飲み物は以下の通りです。
- 水筒または密閉性の高いペットボトルに入れる
- 中身は水または無糖のお茶にする
- 匂いの少ないものを選ぶ
- 常温か冷たいもの(熱い飲み物は湯気や匂いが出る)
これらの原則を守ることで、図書館のルールを遵守しつつ、快適に水分補給ができるわけです。
やっぱり、周囲への配慮を忘れずに、自分も他の利用者も快適に過ごせる環境を作ることが大切ですよねぇ。
図書館に水筒やペットボトルは?のまとめ
図書館への水筒やペットボトルの持ち込みについて、ルールとマナーを詳しく解説してきました。
ここで改めて、重要なポイントを振り返っておきましょう。
- 密閉できる蓋付きの水筒やペットボトルは多くの図書館で持ち込みOK
- 紙コップや缶飲料など密閉できない容器は持ち込み禁止
- 飲んだら必ず鞄にしまう(机の上に置きっぱなしにしない)
- 閲覧席では飲めるが、書架の間やパソコン周辺では飲用禁止
- 匂いの強い飲料は周囲の迷惑になるため避ける
- 水や無糖のお茶が最も推奨される
図書館に水筒やペットボトルを持ち込む際は、「資料の汚損を防ぐこと」と「周囲への配慮」という2つの原則を守ることが大切です。
密閉できる容器に入れて、飲むとき以外は鞄にしまい、匂いの少ない飲み物を選ぶ。
これらのルールを守れば、長時間の勉強でも安心して水分補給ができますし、他の利用者の迷惑にもなりません。
初めて訪れる図書館では、入口の掲示や公式サイトで個別のルールを確認しておくと、より安心して利用できますよ。
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